スカイマーク民事再生
飛行機ファンの私として、スカイマークの経営破たんを端緒に、その後の再生までの動きに興味があり、いろいろな記事に注目しています。
先日まで、当初から支援を表明していた(昔ホリエモンの企業買収が話題になっていた時によくテレビに出ていた佐山氏が代表を務める)投資会社インテグラルと、その後旧スカイマーク経営陣が嫌っていたが、自らも破たんして再生したJALが外された結果、ANAホールディングスが、共同支援に乗り出すことになったと報じられて、インテグラルが50.1%、ANAが49.9%の割合で新たな株式保有する形で支援していく(デットエクイティスワップ)再生計画が定められ、外部的には再生計画が順調に進んでいるように見えていました。
ところが、本日の日経新聞記事(5/27)によれば、最大の債権者である航空機のリース会社イントレピッド・アビエーション(債権額1040億円)が、再生計画案に反対し、もう一つの大口債権者エアバス社(債権額850億円)を誘っているとのこと、両者の届出債権は1890億円、全届出債権額が3200億円と言われているなかで、過半数を制する債権者が反対を表明していようです。単純な話、過半数を制するということは、再生計画案認可には過半数の賛成が必要なので、このままいけばインテグラルなどの再生計画案が否決されてしまうことになります。
今後の成り行きを注目したいところですが、インテグラルなども、このくらいのことは想定内のことと思いますが、イントレピットやエアバスの届出債権額が、全額認められるかどうか(一部否認)との争点もあるようなので、自分には直接関係はありませんが、今後の裁判所の判断なとの推移に目を離せないところです。
投稿者 ふりはた綜合法律事務所 | 2015年5月27日 13:21